2025年6月4日カスハラ対策を雇用主に義務付ける法律が国会にて可決・成立しました。
労働者の就業環境がハラスメントによって害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ適切に対応するために必要な体制を整備する、労働者の就業環境を害する当該ハラスメントへの対応の実効性を確保するために必要な措置を講じる、ことを事業主の責務としています。ここまではまあいいですが、この義務に違反した事業主は報告徴求命令、助言、指導、勧告または公表の対象となるそうで、なんかずれている気がします。
カスタマーハラスメントを犯罪として適切に罰するのが必要な対策だと思うのですが、事業主の努力を強いるのは、加害者より被害者の方に責任があるような、そんな違和感を感じます。
一方こんな懸念もあります。客のクレームが正当なものだったとしても、店側が「それには対応しないこととなっております」と無視しそうです。いまでも“自分たちで決めたルール”を相手に押し付けることはよくあります。